2011年3月6日

街を汚す輩と清掃員

何年か前にパリのシャンゼリゼでは清掃車をパワーアップ、増員して、同じゴミがXX分以上そこに放置されないようになります。といった誇らしげなニュースをみた覚えがある。

ここでも近年益々清掃に従事する人やハードの増強がなされているように思うのだが、それを目にするにつけ、「そもそも散らかさなければ、それに掛ける労力も資金も減らせるのに」と思うことしきり。

各自治体が美化のキャンペーンを張って、市民の啓蒙に励むシーンもなきにしもあらずであるが、一方の市民側と言えば無関心というか、一向にそのような道徳心が芽生える気配も見えない。

自分が住む地区はトルコやモロッコからの移住者が多い地区で、ここの街路の散らかり様は、他のオランダ人が多く住む地区に比べると歴然である。彼らの行動を見ていると自分が食べたスナックの空き袋、空き缶、その他のゴミを平気で路上に捨てていく。先日目にしたのはアパートの3階の窓から大きな空き箱を投げ捨てていた。これは間違いなく道徳心の違いである。彼らは若者に限らずそのようだから、きっと親が躾けることもなく、その前にそれが悪いことだとさえ思っていないフシもある。

近年導入された同化政策はオランダ語の強要を全面にだしているものの、移民に対してオランダでの生活心得を教育するのが本音のようであるが、自由を重んじ、「差別」に対して殊更敏感なオランダ人はそうした狙いが実はトルコやモロッコからの移民に向けられていることは絶対口にしない。普段は婉曲な物言いをしないオランダ人も、こと問題が「差別」に関わると口の滑りが悪くなるのは衆知の事実。それがオランダの美徳であることも、こうして「外国人」としてここに生活してると実感するシーンもあるものの、やっぱりどうももどかしい。

話がそれつつあるので方向修正すると、要は街がきれいにするにはどうしたらいいか?
先のパリのように兎に角コストと労力をかけて清掃を強化するのがいいのか、はたまた汚さない社会をめざしていっそシンガポールを模して罰金制にしてしまうのか。個人的には後者にして欲しいところだけど、無理なんだろうなぁ。
そんなことを、市バスの中で携帯をいじるのに夢中の移民の若い女性二人が床に捨てた空き缶が、バスの停車の反動でコロコロとこちらに転がって来るのを眺めながら考えた。

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